19日に1次リーグB組初戦の南アフリカ戦で34−32と劇的な勝利を挙げた日本。決勝トライを奪ったカーン・ヘスケスは、この試合で初めてボールに触れ、値千金のトライを決めた。

試合終了時間が刻々と迫る中、日本は同点PGのチャンスを得るも、あえてスクラムを選んだ。後半39分に交代要員で出場したヘスケスが左端にトライを決め、日本はワールドカップ(W杯)で2勝目を挙げた。

エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ率いる日本代表チームに選ばれただけでもうれしかったというヘスケスだが、自らのトライがチームを24年ぶりのW杯勝利に導いたことにも喜びを表した。

「史上最大の番狂わせ」ともいわれる激戦の翌日、ヘスケスは逆転のトライについて「全く想像なんてできなかった。トライラインを越えて『やった』と思ったのは覚えている。うれしさと誇らしい気持ち、そして幸運なことに、それが自分だったことは本当に特別な気分だった」と振り返った。

「この試合まではW杯に出ることが僕のキャリアの頂点だった。昨夜のような場面に関われたことは本当に特別なことだ」

 

日本で一躍スターダム

南アフリカを倒した日本代表は、一躍スターダムにのし上がった。チームは多くのメディアに取り上げられ、日本帰国時には英雄として出迎えられるのは間違いないだろう。ヘスケスは、日本がラグビーフィーバーに沸いているなど想像もつかなかったようだ。

 「そんなことになっているなんて気づかなかった。スタッフが知っていても、そんなことを選手には言わないはず。われわれを冷静にさせておこうとしているわけだから」

「ホテルに戻ったのはかなり遅い時間だった。チームで夕食をとって一緒に祝った。ビールも2、3杯は飲んだけど、抑えないといけないからね。お祝いをしたかったが、このためだけに来たわけではないから」

 

厳しい日程

日本は23日、南ア戦から中3日と厳しい日程の中、2試合目のスコットランド戦に臨む。ヘスケスは、日本選手に疲労が見えるものの、スコットランド戦に勝てば準々決勝進出への道が開けるから、モチベーションは高いと語った。

「フィジカルに関する準備は、やるべきことをやりきっている。あとはメンタル面を整えて、できる限りパフォーマンスを上げるようにする。精神面が整っていれば、いい状態になるだろう」
 
提供:RNS sk/kd/hi/hh