2015年ラグビー・ワールドカップ(W杯)開幕戦は18日、ロンドンのトゥイッケナム競技場で行われ、1次リーグA組の地元イングランドがフィジーを35−11で破り、12年ぶりの優勝に向けて快調なスタートを切った。


イングランドのスチュアート・ランカスター監督が「驚異的だった」と表現する熱気に包まれた聖地で、チームは序盤から好調なラグビーを展開した。前半3分にSOジョージ・フォードのPGで先制すると、フィジーの反則につけ込んで2連続トライを決めた。前半13分、敵陣でラインアウトを獲得。FWがモールを一気に押し込み、認定トライ(ゴール)を奪った。同22分には相手のラ インアウトからボールを奪取すると、素早くバックスへとつなぎ、最後はFBマイク・ブラウンがゴール左サイドに押さえて15−0とした。

フィジーの反撃が始まったのは前半25分をすぎてから。SHニコラ・マタワルの独走トライは惜しくもビデオ判定で認められなかったが、同30 分にはSOベン・ボラボラが逆サイドにキック。大型WTBネマニ・ナンドロが捕球し、一気にトライにつなげた。その後は両チームがPGを1本ずつ決め、イングラン ドが18−8で前半を折り返した。


後半は両チームが連続攻撃を仕掛けることができず、試合はこう着状態。それでもフィジーは後半24分にボラボラのPGで11−18とした。し かし、イングランドもその4分後にSOオーウェン・ファレルのPGで再び10点差。同32分にはようやくパスがつながり、ブラウンがこの日2本目のトライ (ゴール)を挙げた。終盤もナンバー8のビリー・ブニポラが混戦の中からゴールライン上にトライ(ゴール)。計4本のトライを奪ったイングランドはボーナ ス勝ち点1も獲得した。


スチュアート監督は、注目を集める開幕戦での快勝にも「始まりは良かったが、コンタクトプレーでフィジーにとても苦戦させられた。反省すべきスクラムでのペナルティーがあったし、セットプレーでのボール獲得もあまりうまくいかなかった」と手放しで喜んではいなかった。後半、試合の流れがフィジーに傾き始めると、頻繁に交代のカードを切った。「控えの選手の数人が自ら手を挙げた。それこそ選手に求めること。(新しい)エネルギーが必要だと思った」。チーム一丸となってつかんだ勝利を振り返った。


一方のフィジー、ジョン・マッキ—監督は「重要な場面でのペナル ティー(ファウル)やミスがイングランドに流れを取り戻すきっかけを与えてしまい、致命的なターンオーバーで勢いを失ってしまった」と敗因を分析。次戦はオーストラリアと強豪との連戦になるが、「オーストラリア戦に向け、かなり準備してきた。5日間あるので回復もできるし、きょういくつかあった問題点を修正するにはいい期間だ。1次リーグはまだまだ長い」と述べた。


この試合で2トライを決めたFBブラウンが、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれ「初めてのW杯。試合では感極まった。夢がかなった。W杯は特別なもので、良い思い出になるだろう」と喜びを語った。


イングランドは次戦、力が拮抗(きっこう)するウェールズを迎え撃つ。「われわれのゲームプランに徹底するし、どんなチームにもぶつかっていく。いい勝利を挙げたので、次につなげていきたい」と口元を引き締めた。

提供:RNS fs/hh/hi/kf