来夏のリオデジャネイロ五輪出場がかかるカヌースプリントのアジア選手権(十一月四~七日、インドネシア)に向け、石川県小松市の木場潟カヌー競技場で強化合宿中の日本代表チームが、最後の調整をしている。これまで一日三回計五時間のトレーニングをこなしてきた。残り二週間となり、十三人の代表選手は、パドルの感触を確かめながら大会に向けてコンディションを整えている。  現時点で日本はスプリントの出場枠を確保できていないが、ロンドン五輪代表で、カヤックペア200メートルに出場する昨年のアジア大会王者の松下桃太郎選手(27)=石川県協会=と藤嶋大規選手(27)=山梨県富士河口湖町役場=を筆頭に活躍が期待される。優勝すればリオ五輪出場が決まる中、松下選手は「絶対に行くつもりで練習しているので勝つだけだ」と力強く語った。  五月に全国植樹祭が開かれた木場潟公園にある同競技場は、国内屈指のコースを備える。カヌー専用の常設の1000メートルコースが九レーンあるのは、香川県の府中湖と並び国内で二カ所のみ。市によると年間延べ七千人が利用し、全国大会など多くの大会会場になる。  二〇〇九年からは国のナショナルトレーニングセンター強化拠点に指定され、毎年日本代表チームが合宿している。今年は四月に始まり十月末ごろまで行う。地元小松市出身の松下選手は「日本で最高の環境だと思う。市全体で応援してくれるので励みになる」、尾野藤直樹ヘッドコーチ(37)は「長年拠点として動いているという蓄積があるのは大きい」と話す。  競技場施設の維持管理をしている小松市は、二〇年の東京五輪の事前合宿地に名乗りを上げている。 (浜崎陽介)