大相撲で十両昇進が決まった平塚市出身の朝弁慶関(26)=本名・酒井泰伸=が二十一日、同市役所を訪れ、落合克宏市長と懇談した。十一月八日初日の九州場所を前に「まだまだ満足していない。もっと上を目指したい。押していけば大丈夫」と力強く語った。  身長一九〇センチ、体重一八六キロ、師匠の高砂親方(元大関朝潮)に「押し相撲しか教わっていない」という偉丈夫。二〇〇七年春に市内の県立五領ケ台高校から角界入りした。幕下で勝ち越しと負け越しを繰り返した一昨年から昨年、「引退」も頭をかすめたが、今年に入って「何も考えずに思い切ってやろう」と決めて好転。五場所連続で勝ち越した。  相撲界では十両に上がると「関取」と呼ばれ、やっと一人前。大部屋暮らしから個室へ、身の回りの世話をしてくれる付け人も従える。関取と呼ばれると「照れますね」。化粧まわしのデザインは平塚海岸から望む富士山。「土俵入りは動作がいろいろあるので間違えないようにしないと」  関取誕生は県内では二十二年ぶり。平塚出身となると、江戸時代に大関雷電に土をつけたこともあるという江戸ケ崎以来、約二百年ぶりともいわれる。「神奈川では相撲は話題にならないし、同級生はみんな興味がない」と苦笑しつつ、「これをきっかけに関心が高まれば」と力を込めた。 (吉岡潤)