プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)は22日、東京都内で開催される。県勢は最速152キロ右腕の高橋純平(県岐阜商高)をはじめ高校生2人、大学生3人が「プロ野球志望届」を提出している。高橋は複数球団の1位指名が予想され、社会人野球からは左腕野田昇吾(西濃運輸)、150キロ右腕山下大輝(同)も指名される可能性が高い。ドラフトを直前にした高橋、野田、山下の3選手にそれぞれの胸の内を聞いた。 ◆高橋(県岐阜商高)「どきどき」 競合必至「どこでもOK」  最速152キロの直球を武器に、チームを全国選抜大会8強に導いた、県岐阜商高の高橋。高校球界を沸かせた全国屈指の右腕は、運命の日を前に「選ばれるのか。選ばれるとしたらどこになるのか、どきどきしている」と期待に胸を膨らませる。  日本ハムなど複数球団からの1位指名が予想されているが、本人は「プロの世界に入りたい気持ちが大きいので、何位でもいい。12球団どこでも行きたい」と気にしない。ドラフト会議に向け、「一生に一度のことなので」と散髪も済ませ、準備は万端だ。  22日は、高校3年間に区切りを付け、次の舞台に進む第一歩となる。「まだ足りないところの方が多い。1年目からバリバリやるのでなく、しっかり体をつくって、勝負をかけたい」。胸の高鳴りを抑え切れない様子で語った。 ◆西濃運輸2投手「楽しみ」 直球武器の山下、球種多彩な野田  昨年の都市対抗覇者の西濃運輸からは野田、山下の好投手二人がドラフト候補に挙がっている。だが、プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)と、社会人野球を統括する日本野球連盟の間で、特例を除き社会人野球チームから複数投手の指名禁止を協定。どちらかが先に指名されれば、残りの一人は今年のプロ入りへの道が閉ざされるだけに「楽しみでもあり、不安でもある」と口をそろえる。  左腕の野田は、スリークオーター気味のフォームから繰り出す切れのある球が持ち味の22歳。身長は167センチと小柄ながら147キロの直球に加え、スライダー、スプリット、ツーシームと球種は多彩。鹿児島実高時代の2011年に、選抜8強、18歳以下日本代表に選ばれた逸材。10年の明治神宮大会では準決勝で大垣日大高の葛西侑也に投げ勝った。くすぶる時間が続いていたが、一昨年の冬にスプリットを習得したことで投球の幅が広がった。林教雄監督は、9月の日本選手権東海地区予選の好投に「ようやく力加減が分かってきたようだ。小気味よい投球ができている」と成長を実感する。野田は「指名してくれた球団ならどこでも行きたい」と、胸中を口にする。  最速150キロの直球が武器の右腕山下は、チーム2年目の24歳。林監督も「まっすぐ主体で力で押すタイプ。勢いがある」と評価する。変化球はスライダー、カーブ、ツーシームを操り、打者をかわす投球術も西濃運輸入部後に身に付けた。常葉大浜松時代にはリーグ戦通算31勝の活躍を残し、志望届を提出したが、夢かなわなかった経験を持つ。「2回目のチャンス。前回は悔しい思いをしたので今回こそは」と、熱い思いをたぎらせている。