ソチ冬季五輪フィギュアスケート男子の金メダルを引っ提げて凱旋(がいせん)した羽生結弦選手(19)は26日、仙台市役所で特別表彰「賛辞の楯(たて)」の贈呈式に臨んだほか、宮城県庁を表敬訪問した。

 贈呈式で、羽生選手は奥山恵美子市長に金メダルを手渡し、試合や現地の様子を報告した。

 奥山市長は「羽生選手の活躍が、被災地の復興への大きな後押しになった」と健闘をたたえ、楯を贈った。羽生選手は「金メダルを取ったことが、被災地や東北への支援を考えてもらえるきっかけになればいいと思う」と述べた。

 県庁では、県の観光PRキャラクター「むすび丸」がファンと共に羽生選手を出迎えた。村井嘉浩知事は力強く握手を交わした後、「羽生選手が金メダルを取れたのは、この人がいたおかげだ」と、同席していた元県職員の宍戸秀一さん(62)を紹介した。

 羽生選手が小学生時代に練習を積んだ仙台市泉区のスケートリンクは2004年に経営難で一時閉鎖。村井知事の特命で新たな運営会社探しに奔走したのが、宍戸さんだった。

 リンクは07年、アイスリンク仙台として再開にこぎ着けた。「あのころの努力がメダルという形で実を結んだ。感無量です」と宍戸さん。羽生選手は「たくさんの応援や皆さんの思いが金メダルへと突き動かしてくれた。これからも多くの人に頑張っている姿を見せたい」と話した。