「おめでとう」「ありがとう」。ソチ冬季五輪のフィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手(19)=ANA、東北高-早大=は26日、表敬訪問した宮城県庁と仙台市役所で、大勢の市民の熱烈な出迎えを受けた。集まったのは合わせて約1700人。若き金メダリストを拍手と歓声が包み込んだ。

 約1000人が詰め掛けた県庁では午後4時、玄関ホールに羽生選手が姿を見せると、スマートフォン(多機能携帯電話)のカメラ機能などのシャッター音が一斉に響いた。

 最前列にいた小学2年楠本那由多君(8)=仙台市宮城野区=は羽生選手に花束を渡し「ありがとう」と声を掛けられた。「金メダル、おめでとうございますと伝えた。握手もしてくれた。かっこよかった」と喜んだ。

 選抜高校野球大会の出場報告で村井嘉浩知事を表敬訪問したばかりだった東陵高(気仙沼市)野球部の選手たちも出迎えの列に加わった。

 2年工藤翔君(17)は「羽生選手の金メダルは刺激になる。自分たちも優勝旗を持ち帰りたい」と気合をみなぎらせた。

 羽生選手は県庁に先立って訪れて「賛辞の楯(たて)」を贈られた仙台市役所でも、約700人の市民から盛大な祝福を受けた。

 市内の大学に通う伊藤華奈子さん(20)=山形市=は「試合の時はハラハラしながら応援していた。1メートルという間近で見ることができた」と感激した様子だった。

 自営業小倉薫さん(65)=青葉区=は「堂々としていて、すがすがしい。4年後もぜひとも頑張ってほしい」と早くも五輪連覇を期待した。