河村たかし名古屋市長は二十四日の定例会見で、ソチ冬季五輪・フィギュアスケート女子で六位の浅田真央(23)、八位の鈴木明子(28)の名古屋ゆかりの両選手に、市スポーツ功労賞を贈る考えを示した。さらに、名古屋・栄の大津通の中央分離帯を撤去し、村上佳菜子選手(19)を加えた三人の凱旋(がいせん)パレードを実施する意向も表明。ただ、分離帯は道路の安全管理上の問題から撤去されてこなかった経緯がある上、選手側とスケジュール調整ができておらず、実現するかは不透明だ。

 「名古屋から三人が世界一を競う場に出たことは大変なことだ」。河村市長は三選手の健闘をたたえるとともに、大津通の中央分離帯の撤去と、市民が出迎えるパレードを開くよう市当局に指示したことを明かした。

 大津通の中央分離帯撤去は河村市長の持論だ。「分離帯によって、目抜き通りの人の流れが分断されている」として、広小路通-若宮大通間の総延長四百九十五メートルの分離帯の撤去を指示してきた。

 市長は「片側の車線だけでも物理的にはやれるが、撤去も同時に進めるぐらいの気持ちでやらないと」と力説したが、道路を管理する市道路維持課は「警察などと協議は続けているが、県内は交通死亡事故全国ワーストが続いている。代替の安全策の見通しが立たない」と対応に苦慮する。

 さらに、選手やスケート連盟との調整はこれから。市スポーツ振興課によると、浅田選手が銀メダルを獲得した四年前のバンクーバー五輪の後も、市長は自転車でのパレードを発案したが「まだ競技人生が残っており、自転車でのパレードは難しい」と実現には至らなかった。

 市スポーツ功労賞は、国際大会で優秀な成績を残した選手に贈られる。浅田選手は六度目、鈴木選手は三度目の受賞になる。

 (北村剛史)