【ソチ=本社五輪取材団】巨大なホッキョクグマのマスコットが、名残惜しそうに聖火を吹き消し、一粒の涙とともに別れを告げた。二十三日夜(日本時間二十四日未明)に開かれたソチ五輪の閉会式。氷雪の上で繰り広げられた十七日間の戦いが終わり、選手たちも穏やかな笑みでフィナーレを見守った。 

 各国の旗手が入場した後、選手団も一斉に会場へ。スマートフォンを手に撮影を楽しみ、肩車をしたり踊ったりしながら進む選手の姿も。日本もフィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦(はにゅうゆづる)選手(19)や、同女子のフリーで会心の演技を見せた浅田真央選手(23)らが、解放感にあふれた表情で選手席へと進んだ。浅田選手は、鈴木明子選手(28)や村上佳菜子選手(19)らと、日の丸とロシア国旗の小旗を振り、笑顔で記念撮影に納まった。

 会場ではロシアが誇る絵画、音楽、バレエ、文学、そしてサーカスを紹介する華やかなアトラクションが繰り広げられた。

 ソチ市長から二〇一八年に五輪を開く韓国・平昌の自治体トップに五輪旗が引き継がれ、大きな拍手に包まれた。オペラやジャズ歌手らによるセレモニーにはフィギュアスケート女子銀メダルのキムヨナ選手(23)ら韓国選手も参加した。

 その後、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が登壇。「スパシーバ(ありがとう)、ソチ」とロシア語で謝意を示し、「ロシアは約束を全て守った」と最大級の賛辞で大会を締めくくった。

 閉会後はDJが登場し、会場全体が巨大なダンスフロアに。日本の選手らも席から階段を下り、各国の選手と一緒になって踊りを楽しんだ。