閉会式の冒頭では、あの失敗を逆手に取る心憎い演出も披露した。開会式で「四輪」に終わった五輪マークを時間差で完成させ、観客の笑いと歓声を誘った。

 七日の開会式では、天井からつり下げられた五つの「雪の結晶」のオブジェが広がって五輪のシンボルを形作る予定だったが、右上の一つが広がらずに終わった。

 この日は銀色に輝く衣装をまとった七百人の出演者が、人文字のようにさまざまな形を作って観客を沸かせた後、五つの集団になった。まずは四つの輪を完成させたが、同じ右上がまたも輪にならない開会式の再現を演出。会場の注目を集める中、ゆっくりと開き、今度は五輪を無事完成させた。

 四輪問題をめぐっては、ロシア国内のテレビ中継でその部分がリハーサル時の映像に差し替えられて物議を醸した。 (ソチ・対比地貴浩)