23日は男子決勝でカナダがスウェーデンに3-0で勝ち、夏季大会で実施された1920年アントワープ五輪を含め2大会連続9度目の金メダルを獲得した。カナダは第1ピリオド12分55秒にFWテイブズが先制、第2ピリオド15分43秒にはエースFWのクロスビーが鮮やかにゴール。さらに1点を加えた第3ピリオドは、2大会ぶりの優勝を狙ったスウェーデンの反撃を完璧に封じた。

 22日は男子3位決定戦でフィンランドが米国に5-0で快勝し、3大会連続の表彰台となる銅メダルを獲得した。43歳のFWセラニが先制点を含む2得点の活躍だった。

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 4年の歳月を経て、カナダのエースが再び金メダルをたぐり寄せた。自国開催のバンクーバー五輪決勝の延長戦で決勝点を決め、国民的な英雄となったFWクロスビー。今大会はゴールなしと目立っていなかった26歳が、最高の舞台で再び輝いた。

 1点をリードした第2ピリオド15分43秒、自陣で相手のパスをカット。素早くスピードに乗り、最後は1対1となったGKをフェイントでかわし、パックをゴールに流し込んだ。

 前回金メダルのカナダと、前々回のトリノ五輪を制したスウェーデンの対戦。互いにパスをつないで攻め、体を張ってしのぐ。最高峰の技術をぶつけ合う熱戦を繰り広げながら、時間を追うにつれてカナダの底力が際立った。「守りが堅く、自陣でプレーしなくていいので、より良いチャンスがつくり出せた」とクロスビー。

 決勝まで5試合でわずか3失点と大会随一の堅守を誇るカナダ。各ピリオドの立ち上がりにいったんスウェーデンの攻めを受け止め、中盤から一転して攻勢に出る。流れを決定付けたのがエースの今大会初ゴールだった。放ったショットはカナダ36本にスウェーデン24本。第3ピリオドだけなら13本と4本。最後は攻守に圧倒した。

 2大会続けて頂点に立ち、最多の優勝回数を9回に伸ばした。王者らしい戦いぶりで、今大会最後の金メダルを獲得。ホッケーを国技とするカナダにあって、主将も任されたクロスビーは「期待が高いのは知っていた。その通りの結果を出せてうれしい」と感激に浸った。 (海老名徳馬)