【ソチ】ソチ冬季五輪のメーン会場・五輪公園にあるジャパンハウスで、男鹿市が本籍の平真(たいらしん)・日本オリンピック委員会(JOC)事務局長(57)=埼玉県住=が運営責任者として奮闘している。JOCの現地本部でもあるハウスは一部を一般公開しているが、主な機能は日本と国際オリンピック委員会(IOC)、各国関係者との交流拠点。2020年夏季五輪の東京開催決定後、初の五輪だけに、訪れる要人の応対に全力を傾けている。

 平さんは2日にソチ入りし、安倍晋三首相の開会式への出席準備に奔走。10日はIOCのバッハ会長やロゲ前会長、東京五輪組織委員会委員長の森喜朗元首相ら285人を招いたレセプションを取り仕切るなど多忙を極めた。

 モスクワ五輪前年の1979年に日本体育協会入り。89年に日体協からJOCが独立して以来、五輪への帯同は8度目。現地で広報などを担当してきた。

 両親が男鹿市の出身。父親が運輸省(現国土交通省)海運局に勤めていたため転勤が多く、高校までは東北の太平洋側を転々とした。福島・小名浜や宮城・多賀城、宮古など東日本大震災で大きな被害を受けた所が多く、「同級生が何人も犠牲になった」と顔を曇らせる。

 JOCは、五輪出場経験者の被災地訪問事業に力を入れている。今回は被災地の子どもをソチに招き、ジャンプやノルディック複合の会場に案内した。

 各国五輪委員会の関係者らと接し、東京五輪への期待を感じるという。「JOCの主な役割は選手強化。日本選手が活躍し、50年前の東京五輪のように国民の心に残る五輪にしたい」と語った。