ソチ冬季五輪第16日の22日、スピードスケート女子団体追い抜き(チームパシュート)で、日本は3位決定戦でロシアに敗れて4位となり、2位だった前回バンクーバー五輪に続くメダル獲得はならなかった。準決勝で日本に勝ったオランダが決勝も制し、男女アベック優勝を果たした。

 準決勝で39歳の田畑真紀(ダイチ)を温存した日本は、3位決定戦で序盤のリードを守れず、2大会連続のメダルに届かなかった。先頭交代する際に脚力を消耗せずに入れ替われるよう連係を磨いてきたが、ロシアに後れをとった。レース後、チームを引っ張ってきた田畑は「自分たちのベストを出して勝てなかった。一人一人がまだ力不足だった。世界と差があると実感した」と厳しい表情。また、「世界で勝つにはどうしたらいいかを、深刻に考えないといけない」と再び表彰台に上るための課題を口にした。ともに21歳の高木菜那(日本電産サンキョー)、押切美沙紀(富士急行)はベストを尽くしながらもメダルに届かなかったことを深く受け止め、4年後の平昌冬季五輪へ向けレベルアップを誓った。

 アルペンスキーの男子回転は1回目を終えて湯浅直樹(スポーツアルペンク)が20位、佐々木明(ICI石井スポーツ)は28位。2回目はともに途中棄権した。湯浅は「自分のライン取りを信じたが、耐えられずにコースアウトした。30歳にして道半ば。既に次の4年間をどうやるかで頭はいっぱい」と無念の表情。佐々木は「ゴールできなかったのは実力。ただ悔しかった。最後(ゴール)まで来たかった」と顔をしかめた。

 フィギュアスケートのエキシビションには羽生結弦(ANA)や浅田真央(中京大)、町田樹(関大)、高橋大輔(関大大学院)らが出演した。仙台市出身の羽生は東日本大震災で被災後、アイスショーで初めて滑った思い出の曲、チャイコフスキーの「白鳥の湖」に復興への願いを乗せ「立ち上がる姿を連想してもらえたらいい」と話した。浅田はチャプリンの名曲「スマイル」に「つらいことがあっても笑顔を忘れないで」とのメッセージを込め、にこやかに舞った。町田はエアギターの振り付けで拍手を誘い、高橋はタンゴを熱演した。

 ノルディックスキー距離女子30キロフリーの石田正子(JR北海道)は23位。表彰台はノルウェー勢が独占。スノーボード女子パラレル回転は、パラレル大回転銀メダルの竹内智香(広島ガス)は決勝トーナメント1回戦で敗退した。ボブスレー男子4人乗りは前半の2回戦までを終え、鈴木寛(北野建設)黒岩俊喜(仙台大)佐藤真太郎(大東大教)宮崎久(大倉山藍田学舎)で組んだ日本は30チーム中25位だった。

 五輪期間中、毎日午前中に発刊している福井新聞D刊Advanceの無料増刊号。23日号は快勝したメダルを逃したスピードスケート女子団体追い抜きの解説、チームを引っ張ってきた田畑に関するコラムのほか、羽生や浅田が華麗なステージを見せたフィギュアスケートのエキシビション、不調に終わったノルディックスキー距離女子30キロフリーの石田の記事などを、豊富な写真とともに紹介している。

  最終日の23日はボブスレー、アイスホッケー、ノルディックスキー距離で全競技日程が終了する。