【ソチ中村征太郎】ソチ冬季五輪は23日、閉幕する。過去最多の7競技98種目が行われた同五輪では、選手が集中力を必要とする場面でも、大声で「ロシア」コールをするロシア人観客が多く、観戦マナーにまゆをひそめる人も。大会組織委は、会場の大型モニターで、観客に静かにするよう求める異例の対応をとった。

 「ロシア! ロシア!」。21日に行われた、スピードスケート女子団体追い抜き予選では、ロシア人観客が、笛を吹き、国旗を振り回した。五輪期間中、大半の会場で目にした光景だ。

 大声援は、スケート選手がスタート位置についても続くことも。選手たちはスタート時に集中。観客は静かにするのがマナーだ。

 ボランティアが「keep silence(お静かに)」と書かれた看板を掲げても、効果は薄い。場内の大型画面に各国の選手が人さし指を唇に当て、静かにするよう求める映像を放映し、ようやく静かになる。

 映像は日本代表も協力している。長島圭一郎選手(31)=十勝管内池田町出身=、石沢志穂選手(27)=同管内中札内村出身=らが登場した。

 カーリング会場でも、相手のミスを喜び、ストーンを投げるショットの際に歓声が上がった。予選は、4シート(レーン)で同時並行に行われており、どこかのシートで選手がショットをしている。大騒ぎはご法度で、控えめに拍手するのがマナーだ。

 カーリング会場で「お静かに」の看板を掲げていたロシア人のボランティア女性は「つい興奮しちゃう。五輪はお祭り」と意に介さない様子だった。