ソチ五輪で、豊橋市出身のフィギュアスケート選手、鈴木明子さん(28)=邦和スポーツランド=が二大会連続の八位に入賞した。豊橋市こども未来館では二十一日未明、市民ら三百人が集まり、鈴木さんの五輪での最後の演技を応援した。「感動をありがとう」。しばらく「明子コール」は鳴りやまなかった。

 大型スクリーンが設置されたパブリックビューイング会場。鈴木さんに寄せられた横断幕や色紙、メッセージが飾られ、お手製のうちわを掲げて応援する人もいた。

 午前二時二十分すぎ。「オペラ座の怪人」の曲がかかると、皆、鈴木さんの世界に引き込まれていく。途中、転倒した場面では悲鳴も上がったが、鈴木さんらしい情感豊かな演技には、涙ぐむ人も。演技後は「明子コール」が沸き起こった。

 応援幕を掲げていた主婦竹本弥生さん(58)=北島町=は「若い子にはない魅力があった。二十八歳らしい演技だった。最初の表情から魅了された」と話した。

 鈴木さんがスケートを始めた四歳の時に教えた豊橋スケート協会の森藤泰作さん(65)=石巻本町=は「小さいころから負けん気の強い子だった。豊橋の子どもたちの良いお手本になってくれる」と語った。

 鈴木さんのおば、星野正代さん(63)=下五井町=は「明子には笑顔が一番似合う。小さいころからよく頑張ってきたから、これからも自分の生きたいように生きてほしい」と話した。

 会場には、鈴木さんの父和則さん(67)、母ケイ子さん(63)の姿もあった。五輪選手を生み、育てた二人に、会場からは大きな拍手が送られた。

 和則さんは「入賞できて、こんな幸せなことはない。ありがとうございます」と涙ぐみ、ケイ子さんは「とても良い表情をしていた。入賞は皆さんが応援してくれたから」と感謝した。

(中山梓)