「(負傷離脱した)大平のためにも―」。複合団体戦で日本は強い思いで臨んだが、結果は5位。後半距離で一つ順位を上げたものの、3位とは1分13秒7差があり、20年ぶりの表彰台は遠かった。

 18日の個人ラージヒルで左肘を脱臼骨折した加藤大平が欠場して迎えた団体戦。日本は前半飛躍で6位と出遅れた。渡部暁は128メートルとK点を越えたが、湊と永井はK点越えはならず。飛躍が得意な渡部善も126メートルと思ったように飛距離を伸ばせなかった。

 後半は各自が意地を見せた。1走の永井がチェコを抜いて5位に浮上。2走の湊は力強い走りで追い上げた。「団体戦のために準備してきた」との言葉通り、区間トップタイムをたたき出した。3走渡部善が5位のまま、アンカーの渡部暁へ。個人ノーマルヒル銀メダリストも区間トップタイムで追走。4位とのタイム差を20秒近く縮めたが、抜き去るまでには至らなかった。

 団体戦の朝、加藤から全員にメールが送られた。「チーム一丸となって頑張ろう。力を発揮できれば強いチームだから」。頬に日の丸のペインティングもした。もちろん、応援に駆け付けた加藤も一緒だった。

 永井は「大平が一番悔しい思いをしている。彼の気持ちを背負って走った。結果は悔しいけど、全員が最後まで諦めなかった」と振り返った。

 後半距離では、9チーム中で4位のタイムだった。渡部暁は「みんなが良いジャンプをそろえられなかった。五輪特有の難しさがあった」。前半飛躍で上位につけ、後半距離で粘り強く走るという日本の展開に持ち込めなかったことが響いた。(舩本篤史)