【ソチ=本社五輪取材団】ソチ五輪第十三日の十九日、スノーボードの女子パラレル大回転が行われ、四大会連続五輪出場の竹内智香(ともか)(30)=広島ガス=が銀メダルを獲得した。今大会の日本女子初のメダルで、日本女子スノーボード界にとっても五輪初の表彰台となった。優勝はスイスのパトリツィア・クンマー。 

 今大会の日本勢のメダルは七個目。海外の冬季五輪では、一九九二年のアルベールビル大会に並んで最多。歴代最多は九八年長野五輪の十個。竹内は予選をトップのタイムで通過。十六選手による決勝トーナメントも安定した滑りをみせたがクンマーと競った決勝二回目の終盤に転倒した。

◆4度目挑戦 板は自作

 並大抵ではない行動力でつかんだ銀メダル。スノーボード女子パラレル大回転で、竹内智香が安定した滑りで勝ち抜き、四度目の五輪挑戦で夢をかなえた。決勝で敗れたものの「これまでやってきたことに価値がある」と晴れやかだった。

 北海道旭川市出身。日本の競技環境に満足できず、二〇〇七年夏にスイスへ。当時世界最強のスイス・チームへの同行を頼み込んで許された。そこから急成長し、〇八~〇九年シーズンにはワールドカップ(W杯)で四度表彰台に立った。

 親交の深い〇六年トリノ冬季五輪男子銀メダルのシモン・ショッホ(スイス)は「うまくなろうとする気持ちが強かった」と振り返った。

 勝負の決め手となる板を自分が設計。ショッホらと立ち上げたスノーボードブランドでは、女子用の開発を担当する。既存メーカーの板を使っていたころは「実績がなく、いい道具をもらえなかった」。

 夏場には自ら試乗し、ソチ五輪モデルを仕上げた。日本国内の販売などを手伝う兄隆介さんは「自分で道具を開発して五輪で勝とうとする人なんて、日本にいない」と感心した。