【ソチで運動部・遠藤享】前半飛躍(HS140メートル、K点125メートル)で27位と出遅れが響いたノルディック複合の永井秀昭(岐阜日野自動車、盛岡南高-早大)は、個人ラージヒル(LH)を26位で終えた。「最初から飛ばしていくしかない。速い選手に付いてできるだけ粘る」と後半距離(10キロ)に挑んだが挽回しきれなかった。

 試合まで3度あった公式練習も含め、ラージヒルで好感触を得られないまま迎えた本番だった。この日の試技では119メートル、試合では助走速度を上げて踏み切ったものの同じ119メートル。トップ10がおおむね飛距離を伸ばしてきた中、永井は修正が間に合わなかった。

 普段から「全力を出し切るのが一番難しい」という。スキーに体重を乗せる位置、膝の角度、心の状態-など、どれが欠けてもうまくいかず、そのために日々試行錯誤を繰り返している。

 個人ラージヒルに向けて「きょうまで一貫して自分のポジション(助走姿勢)を合わせられなかった」と悔しそう。それでも「だから面白い」と探求を続けられる前向きさが永井の原動力としてある。

 残る競技は20日の団体(ラージヒル)のみ。何とか好感触を取り戻し、日本のメダル獲得に貢献したい。加藤大平(サッポロノルディックク)のジャンプ転倒などがあった今こそ、永井の奮起が必要だ。