ソチ冬季五輪第12日の18日、ノルディックスキーの複合個人ラージヒルで、渡部暁斗(北野建設)は6位に終わり、2位だったノーマルヒルに続くメダル獲得を逃した。永井秀昭(岐阜日野自動車)は26位、渡部善斗(早大)は35位だった。加藤大平(サッポロノルディックク)は飛躍の着地後に転んで左肘を痛め、距離を棄権した。

 渡部暁は、前半飛躍でトップと33秒差に換算されるジャンプを披露して4位につけた。他の有力選手も軒並み大ジャンプを披露して大混戦が予想された1周2.5キロのコースで行われる後半距離(10キロ)は、10人の先頭集団後方につけて体力を温存しながらレースを進めた。しかし、最終周に入って直後、下り坂で単独で転倒。まもなく集団に追いついたが体力を使ってしまい、最終盤のスパートに対応することができなかった。渡部は「今思えば(集団を)引っ張った方がよかったのかな。あまりいいレースではなかった」と話した。

 優勝は、ワールドカップでも未勝利の伏兵、ヨルゲン・グローバク(ノルウェー)。前日に体調不良が伝えられたノーマルヒル覇者のエリック・フレンツェル(ドイツ)は前半飛躍をトップで折り返したものの10位に終わり、一つの失敗が順位に大きく左右する複合の「戦国時代」を象徴する結果となった。

 20日の団体戦は、負傷した加藤の代わりに湊祐介(東京美装)が出場。ノルウェー、ドイツ勢の強さが目立ったラージヒルの結果も合わせると、銅メダルを目指した戦いになることが予想される。

 第13日の19日に行われるフィギュアスケート女子のショートプログラム(SP)を前に18日、日本期待の浅田真央(中京大)、鈴木明子(邦和スポーツランド)、村上佳菜子(中京大)が公式練習に臨み、安定感のある演技をみせた。ライバルとなるバンクーバー五輪金メダルのキム・ヨナ(韓国)、ロシアの団体金メダルに貢献した15歳の新星ユリア・リプニツカヤらも好調で、激しいメダル争いが繰り広げられそうだ。

 アイスホッケー女子の日本は7、8位決定戦でドイツに2―3で敗れ、念願の初勝利は次回五輪以降に持ち越しとなったが、多くの試合で接戦に持ち込み確実に世界との差が縮んでいることを示した。

 フリースタイルスキーの新種目、男子ハーフパイプ予選で、石川県出身の津田健太朗(尾瀬ク)は決勝に進めなかった。

 ソチ五輪期間中、毎日午前中に発刊している福井新聞D刊Advanceの無料増刊号。19日号は、複合個人ラージヒル6位入賞の渡部暁斗に関する話題やアルペンスキー女子大回転に出場した世界的に有名なバイオリニストのバネッサ・メイ(バネッサ・バナコーンとして出場)のニュースなどを取り上げている。