【下川】ジャンプ男子のラージヒルで見事銀メダルを獲得した葛西紀明選手。故郷下川町で16日未明に開かれたテレビ応援会は、41歳が見せた2本の大ジャンプに沸き上がり、会場は眼鏡がくもるほどの熱気に包まれた。

 約150人が集まった町総合福祉センターの応援会場。「必ずやってくれる」「行ける行ける」―。参加者らは、葛西選手がテレビ画面に登場するたびに拍手を送った。1回目、ゼッケン48が滑走を始めるとイスから立ち上がり「いけー!」。139メートルの飛躍に大歓声が沸き起こった。

 2位に付けた2回目もタイミングの良い飛び出し。ナイター照明に黄色のスーツが鮮やかに浮かび上がった。再び130メートルを超える大ジャンプ。着地も見事に決めると町民らは喜びを爆発させた。隣席の人と抱き合うなど会場は歓喜に包まれた。

 「必勝」と書かれたはちまきをしめ、最前列で小旗を振って応援した安斎保町長は「41歳での銀メダルは、金メダル以上の価値がある」と声を震わせた。

 同じ下川町出身の伊東大貴選手(28)も日本勢2番目となる9位に食い込んだ。2日後にはジャンプ最終戦の団体がある。金メダルの可能性と期待を膨らませる両選手の活躍に安斎町長は、「彼らは下川の太陽です」と満面の笑みを見せた。

 1回目終了後、伊東選手の小、中、高校時代の同級生で和寒町の整体師田上圭太さん(28)が、自ら作詞・作曲した応援歌「JUMP(ジャンプ)」を披露。手拍子が沸いた。

 田上さんは、中学3年まで伊東選手と同じ下川ジャンプ少年団に所属した。ソチの空を舞う親友の活躍に「膝が少し痛そうだったが、団体戦につながる大貴らしいジャンプだった。かっこいいです」と笑顔を見せていた。(下山竜良)