【ソチで運動部・遠藤享】本県ゆかりのロシア人女性が、ソチ五輪のスタッフとして活躍している。通訳のエカテリーナ・エフセエワさん(31)。2004年から08年まで岩手大に留学し、宮沢賢治の研究をしていた。母国初の冬季五輪開催に当たり、ロシアオリンピック委員会に採用されソチへ。ノルディック複合日本チームの会見で同時通訳を担当するなど、貴重な日本語のエキスパートとして各国メディアの取材活動を支えている。

 本県を「第二の古里」と慕うだけに、11年の東日本大震災には大きく心を痛めた。3月11日は、ちょうど日本へ渡航するためのビザ申請が下りた日だった。結局、震災の混乱もあり来日までは1年以上かかったが、12年には被災地でロシア民謡のチャリティーコンサートを開く事業に携わった。

 現在はサンクトペテルブルクで、通訳やガイドの手配などを行う「雅(みやび)」という名前の会社を経営する。日本文化を愛し、今後も本県とロシアの「懸け橋」を務めるつもりで「次は盛岡の芸妓(げいぎ)さんを連れてきたい」と夢を広げた。