【ソチ=原誠司】ソチ五輪フィギュアスケート男子で、31歳のエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)はSPを棄権後、現役引退する意思を明らかにした。古傷の腰の痛みがぶり返したため。メダル候補は競技することなく姿を消した。

 プルシェンコは7番目に演技する予定だった。直前の6分間練習でトリプルアクセルを跳んだが、着氷に失敗。痛みが走った腰を押さえたまま、審判に棄権を伝えた。

 昨年1月に腰の手術を受けたプルシェンコは、SP前日の練習中に4回転ジャンプで転倒し、腰を痛めたという。プルシェンコは「今朝も痛みが残っていた。6分間練習でトリプルアクセルを着氷後に激痛が走り、ダメだと思った」と説明。「奇跡は起きなかった。こういう形で自分のキャリアを終えるのは残念だが、これからはロシア中でアイスショーに出たい」と、引退後の抱負も語った。

 プルシェンコは2006年トリノ五輪の金メダリスト。ソチ大会から新種目となった団体では、男子フリーで1位になるなどロシアの金メダルに貢献。五輪フィギュア最多に並ぶ4個目のメダルを獲得した。