【ソチ=本社五輪取材団】ソチ五輪第七日の十三日は、フィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)で、十九歳の羽生結弦(ゆづる)(ANA)が101・45点で首位に立った。五輪のSPで日本勢の一位は、男女を通じて初めて。羽生は4回転を含む三度のジャンプをほぼ完璧に決め、国際大会のSPで史上初めて100点を突破した。世界選手権三連覇中のパトリック・チャン(カナダ)は3・93点差の二位。

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 フィギュア男子SPで羽生結弦は世界屈指のジャンプ技術を披露し、史上初の100点超えを果たした。中でも、最大の得点源となる4回転トーループは男子選手の中でも完成度は抜群。この日も冒頭で挑んで成功させた。

 得点は技術点と演技構成点の合計。技術点はジャンプやスピン、ステップなどの技のもつ基礎点に技の出来栄えで加減点するGOEを加える。羽生の4回転トーループのGOEは、九人のジャッジのうち七人から最高評価を引き出し、10・30点の基礎点に2・86点もの加点となった。

 羽生のSPの特徴は、三回のジャンプのうち、二回を基礎点が一・一倍となる後半に跳ぶこと。トリプルアクセル(3回転半)、ルッツ-トーループの2連続3回転ともきれいに決め、高いGOEもついた。

 これにより、技術点は、昨年十二月のグランプリ(GP)ファイナルで出した自身の持つ歴代最高点を0・32点上回って54・84点に。さらに演技構成点を伸ばしたことも大きい。GPファイナルでは、表現面を評価する五項目中、振り付けや曲の解釈などの三項目が10点満点中9点台で後は8点台だったのが、この日は全項目を9点台に乗せ、前人未到の大台に到達した。 (ソチ、海老名徳馬)