12日未明に行われたソチ冬季五輪アイスホッケー女子1次リーグの日本―ロシア戦。日本代表の一員として出場した八戸市出身の中村亜実選手(26)=西武=に、地元から声援を送った人も多かった。小、中学生時代に中村選手と同じチームでプレーした同市の会社員小泉拓也さん(25)もその一人。小泉さんは「負けはしたけれど、一生懸命やっていた」と感慨深そうに語った。

 小泉さんは現在、長根リンクに勤務。実業団アイスホッケーチーム「八戸ブルースターズ」の主将を務めるほか、先のスケート国体(栃木)では青森成年チームの主将として3位入賞に貢献した。

 中村選手とはジュニアチーム「八戸ホワイトベア」と下長中で一緒にプレー。当時、ディフェンスの小泉さんとフォワードの中村選手は同じセットで出場することも多かった。

 下長中で紅一点だった中村選手は、スケーティングのうまさやハンドリング、シュート力に定評があった。「女子だけどチームの柱。助けられたことも多かった」と小泉さん。

 ただ、中村選手が2年の時、中体連の取り決めが変わり、女子選手は公式戦に出場できなくなった。小泉さんは「練習しても試合に出られない。きっとモヤモヤしていたんじゃないかな」と推測。中村選手は〝五輪出場〟の夢を胸に、より整った競技環境を求め、中学3年の夏に上京した。

 それから約10年が過ぎ、五輪出場の夢をかなえた中村選手。ロシア戦では氷上を所狭しと駆け回り、第3ピリオドにはシュートも放つなど存在感を発揮した。小泉さんは「まさか一緒にプレーした仲間が五輪に出場するなんてね。(中村選手は)昔と同じ、走るのは速いなぁ」と同級生の活躍に目を細める。

 13日のドイツ戦は、日本女子にとって悲願の「五輪1勝」が懸かる。小泉さんは「亜実がゴールを決めて、日本が勝ったら最高ですよね」とエールを送っていた。(田沢奈々)