【ソチで運動部・遠藤享】八幡平市出身の永井秀昭(岐阜日野自動車、盛岡南高-早大)が会心のジャンプでスタートした。個人ノーマルヒルの前半飛躍(K点95メートル、HS106メートル)で97メートルを飛んで14位で折り返し。空中で右にあおられたが、立て直して着地もしっかり決めた。「十分後半につながる」と納得の笑みを見せた。

 直前の試技では98メートル。本番でわずかに飛距離を落とし「ワールドカップと同じ気持ちのつもりで飛んだが、会場の雰囲気がそうさせてくれなかった。少し力んでしまいました」と興奮気味だった。各国の旗が揺らめき、大声援で選手一人一人を迎えるスタジアム。初めて五輪に出場した喜びを全身で受け止めた。

 トップと48秒差でスタートした後半距離(10キロ=2・5キロ×4)は周囲の選手と集団を組み前を追走。「あとは全力で行くだけ」と1周目で9位、2周目で14位と上位につけた。しかし最後は3位集団について行けず22位でゴールした。

 次戦は昨年2月の世界選手権でも5位入賞した、18日の個人ラージヒル。ジャンプの配分が大きいため後半スタート時の差が生まれやすく、抜群に距離の強い北欧勢とも戦うチャンスが来る。現地入りしてからジャンプの調子は上々。五輪での緊張、高揚感で自分にどんな変化が現れるかも分かった。県勢初の個人入賞、その先にあるメダル獲得へ。手応えあるスタートを切った。