平野歩夢選手を応援する小国町主催のパブリックビューイングが11日夜から12日未明にかけ、同町の白い森ショッピングセンターアスモで行われた。町民の快挙と同じように、未明の小国が沸いた。

 日本時間12日午前2時半にスタートした決勝には25人が集まり、そろいの法被を着て大型スクリーンを見つめた。平野選手が登場すると歩夢コールが沸き起こり、ジャンプが成功するたびに「よし」「いいぞ」と声援。銀メダル確定の瞬間には立ち上がって喜び合い、万歳三唱で祝福した。

 予選から見守った盛田信明町長は「スノーボード界の歴史も、横根スキー場の歴史も変わった。町民挙げて祝いたい」。祈るように応援していた総合型地域スポーツクラブ職員の寒河江夕子さん(38)=同町緑町=は「感動した。小国からも平野選手のような人が育ってほしい」と話していた。

コース整備の「職人」、横根スキー場の高橋さん「満点」

 小国町横根スキー場でハーフパイプコース整備を担当し、平野家から「日本一の職人」と信頼されてきた高橋恒行さん(62)=同町小国小坂町。長年成長を見守ってきた平野歩夢選手の活躍を喜び「100点満点」と褒めたたえた。

 先月まで「ドキドキしてテレビ中継も見られない」と話していたが覚悟を決め、12日未明はスキー場関係者と町内でテレビ観戦した。緊張感漂う決勝。平野選手が2回目で高得点を記録すると、座っていた高橋さんは勢いよく立ち上がってガッツポーズした。

 「決勝の2回目は確実に技を決めてきた。落ち着いて、堂々としていた」と振り返る。平野選手がおしめをしていたころからの付き合い。今は「あゆ」「つねさん」と呼び合う仲だ。世界で活躍する姿を見て「人間的にも本当に成長した」と目を細めた。

 競技終了後、スマートフォンで平野選手にメッセージを送った。「帰って来てあゆのうれしそうな顔見るの楽しみにしてるよ。でもちょっとは悔しいのかな?笑 とにかくおめでとう!」

 4年後の金メダルを確信しているという高橋さん。「あゆはまた横根に戻ってくる。力になれる部分はわずかだけど、もっといい環境、ジャンプ台をつくってあげたい。今は思案中」と笑顔で話した。