11日に行われたソチ冬季五輪カーリング女子日本代表の初戦。リードとして出場した苫米地美智子選手(34)の地元・二戸市で行われたパブリックビューイング(PV)には、かつて苫米地選手と一緒に「チーム岩手」の一員としてカーリングに打ち込んだ同市の主婦堀野美穂さん(34)=旧姓高下=が駆け付け、熱戦の行方を見守った。「一緒に汗を流した一人として五輪出場を誇りに思う」。夢の舞台でプレーする旧友に温かな声援を送った。

 堀野さんは出産を機に競技の一線から退き、現在は市内の薬局に勤める。カーリングを始めたのは約10年前で、職場の同僚だった苫米地選手に誘われたのがきっかけだった。

 専用リンクがないというハンディの中、同市にある岩手県立県北青少年の家のスケートリンクなどに通った。苫米地選手がスキップ、堀野さんがサードとして切磋琢磨(せっさたくま)し、日本選手権で最高成績4位に輝いた実績もある。

 堀野さんは「昔からとにかく練習と研究に熱心な人。お酒の席でもいつもカーリングの話で持ちきりで、競技への思いが人一倍強かった」と振り返った。

 PV会場となった市シビックセンターには、県カーリング協会長の浪岡正行さん(56)、カシオペアカーリング協会長の新毛國信さん(55)をはじめ、市民130人が集まり、終盤まで大きな声援を送り続けた。

 その中で、応援旗を手に、静かに試合展開を見つめていた堀野さん。1次リーグ初戦が黒星スタートとなり、以降も格上の相手との対戦が続くが「最後まで諦めずにプレーしてほしい。緊張もあるだろうけど、美智子さんなら五輪を楽しめるはず」と巻き返しに期待した。(須田山裕太)