◆伊藤は500も決勝進めず

 【ソチ=本社五輪取材団】ソチ五輪第四日の十日、スピードスケート・ショートトラックは、男子1500メートル予選で坂下里士(トヨタ自動車)と坂爪亮介(タカショー)が敗退。高御堂(たかみどう)雄三(トヨタ自動車)は失格となった。女子500メートルの予選では酒井裕唯(日本再生推進機構)、伊藤亜由子(トヨタ自動車、浜松市出身)、桜井美馬(東海東京証券)が敗退。同3000メートルリレー予選で伊藤、酒井、桜井、清水小百合(中京大職、浜松市出身)の日本は決勝に進めなかった。

 伊藤亜由子の話 (リレーで)中国以外の国は3、4走が終盤にばてると思ったのでそこで抜く作戦だったが、1、2走のところで付いていけなかった。最後のチャンスを生かすために中盤も全力で滑った。

(共同)

 清水小百合の話 もう少し勝負できると思ったが、レースの中に自分たちだけ入っていなかったのを痛感した。次は1番でゴールして、納得できるレースをしたい。

(共同)

◆伊藤選手の母ら浜松で声援

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 「思い切って滑れていた。ベストは尽くせたと思う」。スピードスケートのショートトラックでソチ五輪の本番に初登場した伊藤亜由子選手(27)=トヨタ自動車=の母ちよみさん(54)と祖母神谷マサエさん(76)は、地元の浜松市東区下石田町の公会堂で住民らとともに、テレビ中継を通じて女子500メートル予選と同3000メートルリレー予選の熱戦を見守った。

 「ガンバレ、ガンバレ、亜由子」。公会堂には約二百五十人が集い、声援を送った。「頑張れ!伊藤選手」と書かれた手拭いを巻き、同町ラッパ隊の演奏が会場を盛り上げた。

 500メートルでは終盤まで二位に付けていたが、結果は三位。会場では思わず落胆の声が漏れた。小学校時代に伊藤選手を指導していた斉藤三夫・県スケート連盟顧問(60)は「タイムは良かったし、スタートも悪くなかった。それだけ世界の壁が高いということ」と健闘をたたえた。

 3000メートルリレーでは、伊藤選手が切り込み隊長に。外側に立った影響もあってスタートから出遅れた。世界選手権などに出場し、中学・高校時代の伊藤選手と同区出身の清水小百合選手(25)=中京大職員=を指導していた元スケート選手の滝口秀人さん(40)は「(一位の)中国との間に他の国を入れなければ勝ち目もあったけど、スタートの位置が悪かった」と話した。

 ちよみさんとマサエさんは十四日に出国し、十五日以降の種目は現地で観戦する。ちよみさんは「こんなに集まって応援してくれて本当にありがたい。今日のパワーを届けて、他の種目では一つでも勝ち進んでほしい」と語った。

(長崎高大)