【ソチ=報道部・木村敏郎】本県の高校生として、冬季五輪に初めて出場したスピードスケート男子5000メートルのウィリアムソン師円(山形中央高3年)は10日、アドレル・アリーナで練習後、山形新聞の取材に応じた。出場26選手中26位と振るわなかったものの「アジアチャンピオンになって次の五輪を迎えるという気持ちが定まった」と4年後を見据えた。以下は一問一答。

 ―レースをあらためて振り返って。

 「結果を求めず、自分らしさを100パーセント出すことが目標だったが、力を出し切れなかった。相手に惑わされ、ペースをつかむことができなかった。自己採点は30点。残り5周からペースを上げ、30秒台のラップを3度そろえられたことは良かった」

 ―世界で通用するための課題は見つかったか。

 「今のラストスパートが通用しないことを痛感した。世界と戦うには一人でレースをつくる力をつけ、さらに技術面を磨かなければならない。オランダなどの強豪の滑りをもっと研究したい」

 ―五輪で何を感じ、何を得たか。

 「これほどの大観衆の前でのレースは初めてで、いつも通りの滑りをさせてくれなかった。先生やコーチがいない環境で自分を管理するのが難しく、大きな壁にぶつかった。だが、自立した選手になるためのいい経験。これまでで一番大きな一歩を踏み出せた」

 ―母校の先輩でソチのホテルでは同部屋の加藤条治(日本電産サンキョー・山形中央高出)からどんな言葉を掛けられたか。

 「『初めての五輪はこんなもん』と声を掛けてもらった。今回は最下位だったが、あとは上がるだけだと前向きに捉え、大きく飛躍したい」

 ―今後の予定は。

 「14日にソチをたち、山形には16日に戻る。その後、ジュニアワールドカップや世界ジュニア選手権(ともにノルウェー)に出場する予定」