【ソチ=本社五輪取材団】ソチ五輪第三日の九日、新種目のフィギュアスケート団体で、日本は五位となった。優勝はロシアで、開催国初の金メダルを獲得した。ノルディックスキー・ジャンプ男子ノーマルヒルは、四十一歳で七大会連続出場の葛西紀明選手(土屋ホーム)が八位に入賞した。 

 この日を五位で迎えたフィギュア団体の日本は、フリー男子の町田樹選手(関西大)が三位、女子の鈴木明子選手(邦和スポーツランド)四位、アイスダンスのキャシー・リード、クリス・リード組(木下クラブ)五位で順位を上げることができなかった。

 ロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手はフリー男子で一位となるなど活躍し、ロシアの金メダル獲得に貢献。通算四個目のメダルを手中に収め、フィギュアの五輪記録に並んだ。

 ジャンプは、カミル・ストッホ選手がポーランド勢としては、一九七二年の札幌五輪90メートル級(現ラージヒル)を制して以来となる金メダルを獲得した。日本勢は八位の葛西選手のほか、清水礼留飛(れるひ)選手(雪印メグミルク)が十八位、渡瀬雄太選手(雪印メグミルク)が二十一位、竹内択選手(北野建設)が二十四位だった。

◆フィギュア チーム一丸、個人へ弾み

 【ソチ=杉藤貴浩】「フィギュア日本」のメダル獲得はならなかった。九日(日本時間十日)の団体で五位に終わった日本チーム。ショートプログラムで首位に立った羽生結弦選手(19)=ANA=らの健闘が光ったが、総合力に勝る欧米チームには及ばなかった。選手たちは、五輪初採用種目に一丸となって挑んだ手応えを個人戦で生かすと雪辱を誓った。

 九日の女子フリーの演技を終えた後、日本チームのリーダー役を務めた鈴木明子選手(28)は「団体は独特の雰囲気だった」と振り返った。フィギュア界では国別対抗戦などの大会での経験はあるが、五輪の舞台で国を背負って戦うのは初めて。とりわけ優勝したロシアへの大声援は体を揺らすほどで、浅田真央選手(23)=中京大=も「予想よりも緊張した」と漏らした。

 だが、フリーで滑った町田樹選手(23)が「チームのみんなが温かく見守ってくれた。(団体の)反省は個人戦に生きる」と話したように、プライベートでも仲が良い日本のトップ選手たちが同じリンクで声援を送り合い、ソチの舞台に慣れたのは大きな収穫。鈴木選手は「みんなで次の個人戦に向けてがんばろうと言い合った」と力強く話した。