【ソチ=報道部・木村敏郎】金メダルの期待が懸かるスピードスケート男子500メートルの加藤条治(日本電産サンキョー・山形中央高出)は10日、アドレル・アリーナでレースを迎える。9日の氷上練習はごく軽めの調整にとどめ本番に備えた。

 号砲に合わせて何度かスタートを切ったほか、500メートルを1本滑り中盤には力を緩めた。加藤がコーナー練習をもう1本やるか迷った際に今村俊明コーチ(日本電産サンキョー監督)が「考えてもきりがない」と諭し、控えさせる場面も。

 加藤は「気を抜いたらがちがちになりそう」と緊張感が高まっている様子。後は「頑張ります」とだけ言い残し会場を後にした。

 大混戦必至の優勝戦線。バンクーバー冬季五輪金メダルの牟太●(モ・テボム=韓国)、双子のミヘル・ムルダー、ロナルド・ムルダー(オランダ)ら優勝候補の練習を見た今村コーチは「どの選手もいつもと変わらないように見える」と分析。加藤のほか、同じくV候補の長島圭一郎(日本電産サンキョー)の勝算について「2人ともいい感じだと思う。だが(結果は)やってみないと分からない」。その上で「(金メダルは)狙っては取れない。本人たちには『取りに行け』と言わないと思う」と話した。

 レースは10日午後5時(日本時間同10時)にスタートする。