ソチ冬季五輪に出場するスマイルジャパン(アイスホッケー女子)のDF・鈴木世奈(せな)選手(22)=苫小牧市出身、法大・SEIBUプリンセスラビッツ所属=に、兄の新日鉄住金室蘭アイスホッケー部主将の鈴木亜久里(あぐり)さん(25)が熱いエールを送っている。「家族のモットーは『ホッケーは楽しく』。最高の舞台で悔いのないように試合を楽しんできてほしい」と力を込める。

 鈴木家はアイスホッケー一家。祖父の高嶋守さんはアイスホッケーで3回の五輪出場、父・実さんも学生時代からトップステージで活躍してきたプレーヤーだ。

 苫小牧出身の亜久里さんがアイスホッケーを始めたのは小学1年の時。駒大苫小牧高、法政大で主力として活躍した後、新日鉄住金室蘭アイスホッケー部の渡辺和行監督との縁もあって、社会人でのプレーの地には室蘭を選んだ。

 亜久里さんの影響を受けた世奈さんも小学生からホッケーの道へ。決して目立つ選手ではなかったが「当時から負けず嫌いだった。高校くらいから頭角を現してきたと思います。黙々と練習するタイプ。最近では、テレビを見ながらでもバランスボールに乗ったりしてトレーニングしています」とストイックな一面を振り返る。

 家庭では、ホッケーの話はほとんどしないという。幼少から2人を熱心に指導したのは祖父の守さん。父・実さんから2人にほとんどアドバイスはなかった。亜久里さんも世奈さんからホッケーの相談を受けたのは数えるほど。世奈さんがソチに入る前、LINEで激励のメールを送った。「返信はきませんでしたけど、気持ちは分かっていると思います」と苦笑い。

 子どものころ、ホッケー選手としての家族の期待は亜久里さんにあったという。「(世奈)本人は悔しがっていたようです。今回は妹が自分の努力で五輪代表を勝ち取ったことがうれしいですね。私もオリンピックに憧れがあるし、妹の出場は本当にうれしいです」と会心の笑みをみせる。夢の五輪の妹の躍動はテレビで見守る。

(高橋昭博)