予選1回目で日本勢トップの7位に入った上村は、悲願のメダルに向け8日の決勝に臨む。課題に挙げるのが「同じリズムで滑れない」と苦戦するターン。傾斜が一定でない難コースを、いかに攻略するか。さらに順当に勝ち進んだ海外の強豪も、打ち破らなければならない。

 「スピードを上げたつもりでも、ゆっくりになってしまう。重心を保つのが難しい」。上村は、第1エアと第2エアの間にある斜面の特徴をこう振り返った。

 序盤は急な下りだが、中盤になると緩やかになり、後半で再び傾斜がきつくなるという。正しい姿勢を維持するにはスキー板に体重を乗せる位置を調整し続ける必要があり、滑走速度が増すほど難しくなる。

 6日の予選で、上村はタイムで出場26人のうち4位と健闘。だが、この種目で最も得点が出るターンでは9位といまひとつだった。速さに滑走の精度が伴っておらず「もっと上げていかないといけない」と反省する。

 一方、強豪は下馬評通りの強さを見せている。バンクーバー五輪金メダルで予選首位のハナ・カーニー(米国)や同2位クロエ、3位ジュスティーヌのデュフールラポワント姉妹(カナダ)に、上村はターンで1・6点以上の大差をつけられた。タイムとエアはほぼ互角なだけに、上位争いに食い込むには質の高い滑りが欠かせない。

 本来、上村にとってターンは最大の武器。「もっとアタックしていきたい」と決勝では果敢に勝負を仕掛ける考えを示した。 (対比地貴浩)