飯山市の「いいやま雪まつり」(8、9日)に向け、同市旭の大塚安雄さん(81)、同市常盤の滝沢周造さん(79)が、同市出身でソチ冬季五輪ノルディックスキー・ジャンプに出場する竹内択選手(北野建設)の雪像造りに励んでいる。設置場所の市ふるさと館前の広場は、竹内選手の競技日にパブリックビューイングが行われる市公民館のすぐ近く。2人は「五輪が終わるまで残しておきたい」と願っている。

 雪像は高さ7メートルほど。段ボール箱で作った五輪マークを飾り付けた土台に、空中で前傾姿勢を取る竹内選手をイメージした雪像を乗せた。竹内選手の雪像は竹の骨組みに縄を巻き付け、その上に雪をかぶせた。「翔(と)べ!!ソチの大空へ」と名付け、まつりの「フリーエントリーの部」に出品する。

 2人は今月1日から造り始め、毎日6時間ほど作業している。近くを通った小学生やお年寄りが作業を眺めることもあるという。6日は細部を削ったり、雪像にはかせるベニヤ板のスキー板を作ったりして完成が見えてきた。大塚さんは「前傾姿勢がうまくいった。最高の出来栄えです」。滝沢さんは「竹内選手へのいい応援になるでしょう」と話していた。

 大塚さんはふるさと館で古い民具の使い方などを教える「市民学芸員」を務めており、趣味の彫刻を生かして2009年の雪まつりから雪像を出品。滝沢さんはかつて勤務していたスキー場で雪像を造った経験があり、今年から制作に加わった。

 大塚さんはこれまでに、市内の人形作家高橋まゆみさんの人形を表現した雪像や、児童福祉施設への匿名寄付が相次ぐ「タイガーマスク現象」が広がった年にはランドセルの雪像などを造ってきた。今年は、飯山城が築城450年を迎えることや、うま年に合わせて馬に乗った上杉謙信の雪像を計画していたが、竹内選手の五輪出場が決まり、急きょ変更した。

 雪の中での作業や力仕事など苦労は多いが、2人は「喜んでくれる人がいる。達者なうちは続けていきたい」と話している。