ソチ五輪新種目のフリースタイルスキー・スロープスタイル女子代表となった高尾千穂(29)=尾瀬スノースポーツクラブ=は20歳でスキーを始め、大舞台の切符を手にした。幼少期に英才教育を受けたわけではなく、「どこにでもいる普通の女子大生から」(高尾)つかんだ夢。「(五輪出場を果たし)これでスキー板を脱ぐ覚悟はできている。自分が活躍することで、スロープスタイルの魅力を伝えたい」と11日に集大成の世界へ挑む。

 スキーを始めたのは大学2年の冬だった。長野のスキー場でペンションでアルバイトをし、スキーヤーのエアを見て「かっこいい。私もあんな風に飛んでみたい」と憧れたのがきっかけだった。

 運動経験が優れていたわけではない。高校時代はバスケットボール部に所属していたが、目立った選手ではなかった。周囲も驚いた雪上への挑戦。「私はしつこいので。やり始めるととことん突き詰めなければ気が済まない」性格が突き進めた。

 23歳でスポンサーから用具提供を受けるようになった。だが、「女の子だから、珍しいって」(高尾)。実力以外の理由を知り悔しさから「力を付け見返そう」と白川大助コーチ(41)=尾瀬スノースポーツクラブ=の指導を仰いだ。