「揺るぎない思いと、素晴らしい表現力があるから大丈夫」―。5日、別人が作曲していたことが明らかになった佐村河内(さむらごうち)守さんの作品には、フィギュアスケートの高橋大輔選手(27)=関大大学院、翠松高出=がソチ冬季五輪のショートプログラムで使う曲が含まれていたが、関係者や地元ファンからは「動揺せず完全燃焼を」と高橋選手を応援する声が相次いだ。

 高橋選手を小、中学校時代に指導した倉敷フィギュアスケーティングクラブ(FSC)の佐々木美行監督(57)は「大輔君が曲を聴いて『希望を感じた』という思いは、誰が作曲したものであろうと揺らぐことはない。素晴らしい表現力で、演技を見た人に多くの希望を届けてほしい」と激励する。

 母校・翠松高(倉敷市平田)の高月賢太郎校長も「高橋選手には直接関係ない。周囲は騒ぎすぎず、五輪に集中させてあげて」と話した。

 地元のファンの声も、トラブルに対する不安よりパフォーマンスへの期待が上回った。倉敷市内で高橋選手を応援するスタンプラリーなどを展開する市民団体「くらしき街角コンシェルジュ」の牧野陽子代表(58)は「誰が作っていようと大ちゃんが純粋に良いと思って選んだ曲。動じず、自分の滑りで多くの人を感動させてくれると信じている」と声援を送る。

 岡山市北区の主婦(36)は「演技に集中し、悔いのない滑りを」、同市中区の男性(67)も「曲はどうあれ、最後の五輪で完全燃焼してほしい」と話した。