ソチ冬季五輪新種目のフリースタイルスキー・ハーフパイプ代表となった津田健太朗(尾瀬スノースポーツクラブ)は、30歳にして夢舞台への切符をつかんだ。群馬に拠点を移し、オフはスキーショップで働きながら苦節10年、夢を追い掛けてきた。「最初で最後の挑戦」と、本番に臨む津田は「スキー人生の集大成として全力で滑ってきたい」と力強く宣言した。

 後ろ向きでジャンプし、後ろ向きで着地し、後ろ向きで次の技につなぐ―。この独創的な滑りが“津田スタイル”だ。正面から滑るより難易度が高いだけでなく、スピードが遅くなるため危険度が増す。この世界有数の技術で高得点をたたき出し、海外の強豪と渡り合ってきた。

 ビッグエアの元世界大会チャンピオンで、津田と切磋琢磨してきた長田慎士さん(29)はエールを送る。「みんなそれぞれの夢をかなえてきた。今度はけんちゃんの番。『海外で誰もが知っている選手になりたい』という夢を実現してほしい」。尾瀬で仲間と語り合った夢をソチでかなえる。