◆高梨、本番へ高揚感

 【ソチ=本社五輪取材団】7日開幕のソチ冬季五輪で金メダルの期待がかかるノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(クラレ)とフィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)らが3日(日本時間4日)、相次いで当地に到着した。既に現地入りしている選手らは本番に向け練習し、雪や氷の感触を確かめた。

 17歳の高梨沙羅(クラレ)は「これから五輪があるんだなと駆り立てられる」と珍しく高揚感を口にした。

 五輪前最終戦のワールドカップ(W杯)を終えてソチへ向け出発した3日、五輪に出られないため帰国するW杯メンバーからガムなどの菓子を渡されたという。容器にマジックで激励のメッセージが書かれていて「涙が出るくらい感動した」。仲間への思いに胸を熱くし、開催地に乗り込んだ。

 男子は飛行機に乗り遅れ、10時間遅れで到着。日本選手団主将でもある41歳の葛西紀明(土屋ホーム)は疲れた表情を浮かべながらも「無事着いて良かった」とほっとした様子。

 9日に本番が迫るため調整を優先し、7日の開会式は欠席する。葛西は「金メダルの目標を達成できるよう、迷いなく強気でいきたい」と決意を語った。 (対比地貴浩)

 19歳の羽生は昨年末の全日本選手権で2連覇を達成後も特別な練習はしなかったといい「いつも通り何も変わらず一生懸命練習してきた」。落ち着いた笑みに自信をにじませた。

 練習拠点とするカナダ・トロントからの機内では、フリーで2種類跳ぶ4回転ジャンプを繰り返し跳ぶ夢を見たといい「イメージトレーニングをしたまま寝たらうなされた」という。

 米国の有名スポーツ誌が金メダル候補に挙げるなど注目が高まる中、「五輪は魔物と言われるけれど、最高の演技をすれば結果につながると思う」と揺るぎない自信を口にした。 (海老名徳馬)