ロンドン五輪レスリング女子55キロ級で三連覇を目指す吉田沙保里選手(29)=ALSOK=に県民から熱い声援が飛んだ。吉田選手の母校で、練習拠点にしている愛知県の至学館大(旧中京女子大)の学生らが企画した被災地支援プログラムに参加した福島県伊達市などの子どもたちは9日夜、同県でテレビ観戦した。東日本大震災をきっかけに昨年から始まったプログラムで、吉田選手からレスリングの指導を受けた子どもたちは応援に声をからした。■横断幕に願い託す 被災地支援受け交流 霊山の小中生ら 「頑張れ!」「負けるな!」。9日夜、愛知県東栄町の宿舎の大型スクリーンに映し出された吉田選手の試合映像に向け、声援が飛んだ。伊達市などから参加した子どもや保護者の中には、顔に日の丸をペイントしたり、鳴らし物を手にしたりする姿も。吉田選手の得意の高速タックルが決まると、歓声が湧き起こった。 吉田選手との交流は、昨年8月に至学館大の学生らでつくるボランティア団体「愛チカラ」が伊達市霊山町小国地区の小中学生と保護者計約80人を招待したのがきっかけ。東京電力福島第一原発事故による放射線を気にせず、思い切り遊んでもらおうとサマーキャンプを企画した。 約2週間のプログラムの中で、吉田選手が先生役となりレスリング教室が催された。憧れの金メダリストと力比べをしたり、タックルしたりして触れ合った。 「吉田選手 がんばっぺ」「みんなに夢を」。熱心で優しい指導に感激した参加者の有志は、吉田選手の五輪での活躍を願い、幅約3メートルの横断幕を作成した。中央には金メダルに見立てた金色の丸い布をあしらった。ロンドンに旅立つ直前の7月13日に手渡し、吉田選手は「被災地に勇気を与えられるような試合をしてくる」と誓った。 サマーキャンプは今年も今月5日から19日までの日程で開かれている。今年は伊達市小国地区以外の子どもも含め、県内から約80人が参加している。吉田選手の活躍に、小国地区から愛知県内に母親と自主避難している小学4年の秋葉真優さん(10)は「頑張って金メダルを取ってもらいたい。努力はきっと実るはず」とエールを送った。小国地区から参加した小国小6年の平中衣織さん(12)は「迫力のある試合だった。勇気をもらった。約束した通り頑張ってくれた」と声を弾ませた。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)