ブルガリアで8月16日に開幕する聴覚障害者のスポーツ「デフバレーボール」の第2回世界選手権大会に、播州信用金庫職員の石原文佳さん(21)=兵庫県加古川市八幡町=が全日本女子代表として初出場する。フルタイムで働く傍ら、休日を利用して練習に打ち込む。ロンドン五輪で活躍する女子バレー日本代表にも刺激を受け、「ボールに必死に食らいつき、金メダルを狙う」と意気込む。(井上 駿) デフバレーは6人制で、ルールは通常のバレーと同じ。選手は手話や指のサインで戦略やプレーの合図を送る。女子の日本代表は4年前の第1回で銀メダルを獲得した。 石原さんは先天性の重度の難聴がある。八幡小1年のとき通常のバレーを始め、中学2年で姫路聴覚特別支援学校に転校し、デフバレーに取り組み始めた。高校2年から県代表チームでも活躍し、全日本女子の代表選考合宿を経て、7月に12人の代表に選出された。 ポジションは、攻守の要のリベロ。「的確な状況判断と、安定したレシーブが持ち味」と県代表チームの川口清隆監督(56)は評する。ときにピンチサーバーとして、素早く変化するサーブで相手の守備をかき乱すこともあるという。 一方、2010年4月から同信金に勤務し、現在は姫路市の本店で、住宅ローンを扱う部署の事務を担う。上司の上嶋治さんは「仕事と競技を両立している。実直で負けん気が強く、欠かせない存在」と仕事ぶりを評価。「代表選出は職場にとっても良い知らせ。彼女なら活躍してくれるはず」とエールを送る。 五輪で、自分と同じリベロとして活躍する佐野優子選手のプレーに、憧れを抱く石原さん。「バレーに集中できるのは、両親や職場のみなさんの支えがあってこそ。どんなボールでも拾ってつなぎ、チームに貢献したい」と話す。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)