競泳女子200メートルバタフライのロンドン五輪代表で、越谷市在住の早大4年星奈津美選手(21)が東京都内で本紙のインタビューに応じ、「記録やメダルという目標もあるが、自分らしいレースをして、オリンピックを楽しみたい」と率直な心境を話した。 (大沢令)  北京に続き、2大会連続の五輪出場。四月の日本選手権では、自身の日本記録を1秒以上も縮める2分4秒69をたたき出した。昨年の世界選手権の優勝タイム2分5秒55より速く、メダルへの期待が高い。  春日部共栄高三年だった北京は、10位という結果に。「挑戦者という立場は今回も変わらないが、北京ではタイム的にもメダルにはほど遠かった」と振り返る。「その時とはレベルも、意識も違う。何より期待の高さを感じている」という。  北京後の一時期は記録が伸び悩み、自己ベストを更新できなかったという。「タイムが伸びず、楽しくなかった」。原田良勝コーチの指導を受けてから、「『水泳が好き』という前向きな気持ちを取り戻すことができた」と打ち明ける。  昨年の世界選手権では0・01秒差でメダルを逃した。勝負の怖さ、味わった悔しさをバネにした。課題だったターンも改善し、中国での高地合宿では体をぎりぎりまで追い込んで持ち味の持久力にさらに磨きをかけた。  高校生の時に甲状腺の病気のバセドー病と診断され、薬を毎日欠かさず、三カ月おきに通院。病を背負いながらの競技生活だが、「気にしすぎないようにしている」という。  昨年の東日本大震災には特別な思いもある。福島県内のスイミングスクールが被災し、後輩たちが練習できないことに心を痛め、「少しでも気持ちを届けたい」と大会の賞金の中から寄付した。被災地の人たちに「ロンドンからいいニュースを届けることが、アスリートの自分ができる一番のこと」と話す。  五輪まであとわずか。「プレッシャーの中で、自分らしいレースをして力を発揮できたら、オリンピックを楽しめる。しっかり楽しめるように準備したい」と笑顔を見せた。  いつもお参りしている地元の久伊豆神社のお守りを持参し、ロンドン入りするという。 <ほし・なつみ> 越谷市生まれ。200メートルバタフライは2008年北京五輪10位、10年アジア大会2位、昨年の世界選手権は4位だった。春日部共栄高卒、現在は早大在学中。スウィン大教所属。 ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)