▼「金」ラッシュの締めくくり、といってもロンドン五輪のことではない。14日未明に沖縄県の石垣島などを除く全国で見られる金星食だ▼ことしは「金」のつく天文ショーの当たり年。5月の金環日食、6月の金星日面通過に続く金星食は、月が金星の前を横切って金星を隠してしまう現象で、「金」のつくショーの締めくくりとなる▼五輪テレビ観戦の延長で天空に目を凝らしてみたいが、太陽系惑星では金星のほか、火星からもしばらく目を離せない。米航空宇宙局(NASA)が着陸させた全長3メートル、重さ約900キロの探査車「キュリオシティー」が生命の痕跡を探る活動をスタートさせたためだ▼過去最大の探査車を上空に浮遊する母船からワイヤでつり下げ、ゆっくり降下させた米国の技術に驚くが、探査車は今後、搭載する10種類の観測機器を使い、土壌や岩石から生命の痕跡といえるアミノ酸などの有機物の存在を調べる▼〈人類は小さな球の上で/眠り起きそして働き/ときどき火星に仲間を欲しがったりする〉。詩人の谷川俊太郎さんは代表作の一つ「二十億光年の孤独」をこう書きだした▼火星には生命に不可欠とされる水が氷として大量に存在していることが分かっている。その惑星に「地球外生命」という仲間は果たして存在したのか。キュリオシティー(好奇心)が募る。1つ前へ戻る ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)