五輪の風物詩のひとつと言えるのが、記念ピンバッジの交換です。今大会も選手村に近いストラトフォード駅前には世界各国からピンバッジの愛好家が集い、自慢のコレクションを路上に広げてトレードを楽しんでいます。  夕刻を過ぎて多くの人々が“店じまい”する中で最後まで1人残っていたのが、スペイン出身のフェデリコ・ガルシアさん。ピンバッジの「プロ」でした。  31歳ながら、収集歴は20年になるそうです。地元開催だった1992年のバルセロナ五輪で初めてピンバッジを手に入れ「一つ一つに物語がある」と魅力にはまりました。今ではコレクションが4万個になったとか。趣味が高じて、ピンバッジやキーホルダーの企画製造会社を運営するようになりました。  約1カ月間のロンドン滞在費は約5000ユーロ(約48万円)と見込んでいるそうで「インターネットのオークションなどでコレクションの一部を売って全額をまかなうつもり」と話していました。  人気商品は「報道機関が五輪ごとに作製する記念ピンバッジ」なんだそうです。確かにオークションサイトでは日本のテレビ局が作ったアニメキャラクター付きのものが数十ポンド(約数千円)で取引されています。  「旅行が好きだし、同じ趣味の人と出会えるのも楽しい」。ピンバッジの売買で資金を捻出して2014年ソチ冬季五輪や16年リオデジャネイロ五輪にも“参加”するつもりだそうです。  ロンドンで見かける色鮮やかなピンバッジを全身に着けたコレクターは中国人の方々も多く、4年前の北京五輪が収集のきっかけになったと話していました。ガルシアさんが「ピンバッジ愛」に目覚めたのも地元の五輪でしたから、今後は英国でもピンバッジのコレクターが増えるかもしれません。(ロンドン共同=伊藤慎吾) ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)