文化の多様性は、帝国として隆盛を誇った英国の生活の一部であり、誇りでもある。ロンドン五輪メーン会場の五輪公園があるタワーハムレッツ区は、五輪開催を記念し、公園から4キロほど離れたブリックレーン地区を「カレーの都」として宣言した。  タワーハムレッツ区には旧植民地のバングラデシュやインドからの移民が集中。500メートルほどの通りには約60軒のカレー屋がひしめき合う。すすけたれんが造りの壁に囲まれた通りを歩くと、強い香辛料の香りが漂い、南アジアの音楽が雑貨屋から響いた。  「カレーの都」宣言を記念し催されたカレーのコンテストで金メダルを射止めたオリ・ラフマンさん(39)もバングラデシュからの移民で、18歳でこの道に入った。レシピはもちろん秘密だが、「香辛料は英国で入手できる最高の品質」が自慢だという。  大航海時代(15~17世紀)に欧州各地の人々をアジア方面へ駆り立てた香辛料は今、ロンドンを代表する料理、カレーとして根付き、グルメな市民や訪問客を楽しませている。(ロンドン共同) ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)