開幕が迫るロンドン五輪の会場で、鶴岡市出身で英国在住の園芸家タブマン(旧姓佐藤)聖(せい)さん(53)が、ボランティアとして活躍している。東日本大震災の際には支援物資を英国から日本に届けた。「五輪でも日本と英国の懸け橋になりたい」と張り切っている。 聖さんは夫ハワードさん(58)と2001年に結婚して以来、ロンドンに住む。五輪会場に約90人いる日本人ボランティアの1人で、世界中の記者が集まるメーンプレスセンターの問い合わせ窓口で通訳を務める。 鶴岡市で生まれ、山形市で育った。ニュージーランドに2年間滞在したほか、カナダや中国に留学した経験もある。 ハワードさんとは約22年前、旅行先のフィジーで知り合い、手紙のやりとりが約10年間続いた。00年に日本語教師の資格を取った聖さんがどこか外国で日本語を教えたいと考えているとき、ハワードさんに「英国に来たら」と誘われて渡英。結婚することになった。 「いろんなことに挑戦するのが好き」。英国では大学に入り直し、農業や園芸を専攻した。 昨年3月の震災では、高校時代の友人が仙台市で被災し、避難所に身を寄せたことが分かった。避難所でおむつや食料が足りないと聞き、スーツケースに入るだけ購入。隣人たちも、せっけんなどの生活必需品や義援金を託してくれた。地震の2週間後、夫と共に山形市へ向かい、困っている人々に渡したという。 五輪のボランティアには2年前に応募した。「住んでいる場所で開催されるなんて、めったにないチャンス」と考えたからだ。問い合わせ窓口でてきぱきと対応する聖さん。「代表選手の頑張りで、日本を活気づけてほしい」と願っている。(ロンドン共同) ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)