夏の節電期間が始まった2日朝、京都府、滋賀県の商業施設や駅ではさっそく一部の照明を消したり、エレベーターを止めるなどの取り組みをスタートさせた。時折、盛夏を思わせる日差しが照りつける中、電気の無駄使いを少しでも減らすため、官民挙げた努力が始まった。 ■竹すだれ…大学 京都府立大(京都市左京区)では、間伐材や竹やぶから切り出した竹材を使って学生たちが網戸やすだれを作り、研究室などに取り付けた。 生命環境学部で森林保全を学ぶ学生ら25人。窓枠を採寸し、間伐材で型枠を作った網戸と、竹材を用いたすだれ計約160枚を作った。 竹製のうちわも配布し、エコで涼しいキャンパスに模様替えした。 グループ代表の大学院生の山中望さん(22)は「これで虫が入るのを気にせずに窓を開けることができます」と話していた。 ■冷房抑制…JR西 JR京都駅(京都市下京区)は券売機31台のうち3台を終日停止し、通勤時間帯が過ぎた午前10時に自動改札機も41台のうち3台を係員が閉じ、午後4時まで使用中止にした。コンコースの照明もほぼ半減させたが、昨夏に続く措置で、目立った混乱はなかった。 JR西日本は省エネ車両の導入や車内冷房の調整を含め一昨年比8〜9%の節電を見込んでいる。通勤途中の会社員波多野知子さん(32)=亀岡市=は「家でもエアコンを使わず節電を心掛けており、一部が使えなくても不便は感じない」と話した。 ■一部消灯…百貨店 大丸京都店(下京区)は、錦市場側出入り口近くの来店客用エレベーター2基のうち1基と従業員用2基を使用停止にした。昨夏から東側と西側でも各1基を停止しており、売り場照明の一部消灯、トイレの便座ヒーター使用中止などで顧客にも節電への協力を呼びかけている。 藤井大丸(同)は昨夏、冬に続いて8月の閉店時刻を午後7時半に30分繰り上げる。 ■LEDに…府庁 京都府庁(上京区)では庁内エレベーターの半分を停止させ、京都市役所(中京区)でもエレベーターや照明の使用を抑制したほか、約4千本の蛍光灯の半数をLED照明に取り換える準備を進めた。 市営地下鉄では今朝の始発から全駅で4分の1の券売機を停止させた。市役所前駅(中京区)では2台の券売機に「使用停止」の張り紙が出されたが、混乱はなかった。駅構内の照明も昨夏以上に減らし、昼間の空調設備も各駅で2〜3時間止める。 ■駅でPR…滋賀県 滋賀県の嘉田由紀子知事らは大津市のJR大津駅前で、うちわやチラシを配り協力を呼びかけた。 街頭には女子棒高跳びで今夏のロンドン五輪代表に選ばれた我孫子智美選手や、滋賀レイクスターズの藤原隆充選手、本多純平選手、県や関電関係者ら約20人が参加した。 嘉田知事らは通勤・通学客に「今日から節電15%カットお願いします」と声をかけ、節電策を紹介した関西広域連合と県のチラシやうちわなどのセットを手渡した。 嘉田知事は大飯原発の再稼働にも触れ、「今回はあくまでも限定稼働でお願いしたい。計画停電を起こさないためにも一人一人の協力が必要。みんなで今夏を乗り切りたい」と話した。  ...[記事全文](this.kiji.isドメインへ遷移)