【ロンドンで本社・松田啓志】ロンドン五輪のレスリング女子63キロ級で3連覇を成し遂げた伊調馨選手(28)=八戸市出身、長者中−中京女大付−中京女大出、ALSOK=と、初めての挑戦で金メダルを獲得した48キロ級の小原日登美選手(31)=同市出身、八工大一−中京女大出、自衛隊=が9日、ロンドン市内で記者会見を行った。「ダブル金」の快挙から一夜明け、ともにすっきりした表情。伊調選手が「早く八戸に帰って、みんなに金メダルを見せたい」と言えば、小原選手は「地元が同じ伊調選手と、金メダルを取れて良かった」と、あらためて喜びに浸った。 日本女子初の3連覇達成について、伊調選手は「思うところは特にない」とさらり。「一生懸命練習して、試合に出て、その結果が3連覇だったということ」と、シンプルな心構えだったことを強調した。既に引退を決めている小原選手は、最初で最後の五輪で金メダルを獲得。「肩の力を抜いて、リラックスした感じで臨んだのが良かった」と振り返った。 県民へのメッセージを求められると、伊調選手は「同じ八戸生まれの選手同士が、くしくも同じ日に金メダルを取ることができて良かった」と笑顔。 小原選手は東日本大震災に触れ「八戸で被災した方々が復興に励む中、練習に打ち込むことができて、幸せな半面申し訳ない気持ちもあった。今回、伊調選手と一緒にメダルを取る姿を見せることができて良かった」とほっとした表情を浮かべた。 今後について問われると、伊調選手は「選手、指導者、または別の道もある。いろいろ探しながらいきたい」と、現役続行への明言は避けた。4年後のリオ五輪についても「練習して、やる気になれば、それも考えられるかな」と述べるにとどめた。 一方、既婚者である小原選手は「早くママになりたい」。子供をレスラーとして育てたいかと聞かれ「男の子でも女の子でも、減量があるのでやらせたくない」と言いながらも、おいっ子に当たる妹・真喜子さん(26)の長男・豪太ちゃん(1)については「ぜひやらせたい」と話し、会場の笑いを誘った。