27日に開幕するロンドン五輪に、鳥取市でテニスショップを経営するストリンガー(ガット張り職人)の玉川裕康さん(35)が参加する。北京五輪に続く2大会連続の大舞台。今回はトップシード選手を担当する可能性が高く、「うれしい気持ちはあるが、責任感の方が大きい」と気合が入る。 同市南吉方1丁目でテニスショップ「フラシーノ」を経営する傍ら、インターハイや全日本選手権など年間約12大会でストリングサービスを行っている。北京五輪でもガット張りを手掛け、「すごい経験ができて自信が付いた。外国人のストリンガーと比べて日本人の器用さやクオリティーの高さを感じた」と振り返る。 「トッププロも愛好者も、望んでいることは一緒。やりたいプレーを不安なくやること。そのために、よりベストなものを提供していきたい」と、自分の役目を認識する。 ロンドン五輪に出場する錦織圭、添田豪、伊藤竜馬の各選手とは、皆顔なじみ。「一緒にオリンピックの舞台に立てるのは感慨深いですね」と笑い、「自分ももっと高いところを目指さないと」と刺激も受ける。 15日にロンドンへ向けて出発。約3週間の長期戦を前に「新たな経験が大舞台でできるのは楽しみ」と話す。会場はテニスの聖地ウィンブルドン。「特別な大会になる。でも、やることはいつもと変わらない」。平常心で臨むつもりだ。 玉川さんは「たくさんの人の言葉で成長させてもらった。そのおかげで大舞台に行かせてもらえる」と感謝の気持ちを語り、「鳥取にいてもできるんだって証明できたかな」とはにかんだ。