「自分なりに泳ぐことができたので、すごく楽しかった」。星選手は、死力を尽くしてもぎとった銅メダルに笑顔を見せた。  星選手が所属する「スウィン大教スイミングスクール」の蓮田校(蓮田市)では大型テレビの前で、小学生ら約百三十人が応援。小学五年の堺沢優喜君(11)は「星選手の『楽しかった』という言葉が心に染みました。自分も最後まであきらめないで泳ぎたいです」と興奮した様子だった。  指導する原田良勝コーチによると、星選手は「マイペースでおっとりしているように見えるが、目標が明確で周りに惑わされない」と、アスリート向きの性格という。  春日部共栄高(春日部市)三年の時に出場した北京五輪では、十位だった。「自分を見失い、五輪を楽しめなかった」。ロンドン五輪前の取材に、四年前の悔しさをそう語っていた星選手。原田コーチが「楽しむことで結果はついてくる」と話すように、星選手も「ロンドンでは自分らしいレースで五輪を楽しみたい」と誓っていた。  二度目の五輪挑戦で、悲願のメダリストに-。ロンドン五輪の競泳女子200メートルバタフライで、銅メダルに輝いた星奈津美選手(21)=早稲田大四年、越谷市出身。所属する県内のスイミングスクールでは二日未明、テレビ観戦した後輩たちが大声援を送り、先輩の偉業を喜び合った。 (大沢令)