ともに劣悪なピッチ状態に苦しんだ一戦。大宮が先制点を必死に守り抜いてFC東京に競り勝ち、連敗を3で止めた。  0―0の後半33分、途中出場のノバコビッチが東、渡辺とつないだ右からの折り返しを受け、冷静にキープしてから右足で決勝点を蹴り込んだ。その後は猛反撃を食らったが、GK江角を中心に体を張った守備で失点を許さなかった。 ■五輪の経験で若きエース成長/東  ロンドン五輪で日本を4強に導いた、チームの若きエースが攻守で奮闘。チームの潤滑油となって先制点の起点になるなど勝利を呼び込んだ。「チームに勝利をもたらすことが目標だった」と目を輝かせた。  「向こう(ロンドン)に行って責任感が強くなって帰ってきた」とフル出場。ベルデニック監督の「出られても45分間と考えていた」との予想を上回る気概を見せた。「体がきついとは言ってられない」。15日に合流したばかりとは思えない運動量で走り回った。 ■降格圏脱出の決勝ゴール/ノバコビッチ  世界トップリーグで磨いた技は本物だ。移籍後初ゴールはチームに6月30日以来、 6試合ぶり勝利をもたらし、降格圏を脱出した。「ブンデスリーガのクオリティーを出し、ゴールすることができた」と笑みが広がった。  後半20分からピッチに立った。2日に新加入して、前節広島戦に続いての途中出場。33分、渡辺からの右折り返しを受けると、相手選手に囲まれながらも冷静にボールをキープし右足でゴールネットを揺すった。  ドイツの名門ケルンから2日に移籍してきたばかりのスロベニア代表FW。ケルンでは2部リーグ得点王に輝いたこともあり、代表では歴代2位の通算19ゴールを挙げている。代表監督も務めていたベルデニック監督も「われわれ(大宮)のチームを助けてくれる選手」と納得の表情だ。  「ネバーギブアップの精神で、ハングリーに次に向けてやりたい」。まだ本調子でないだけに、真価を発揮したらもっとすごいプレーが見られそう。残留争いのチームにとって心強いストライカーの登場だ。